4月30日のブログで専門医についてアヤフヤに触れました。今日もう少し詳しく知ったので、お知らせしようと思います(珍しく役立つ情報かも?)。あやしい私見も盛り込みつつ。
まず専門医制度は何の役に立つのか?というと、「自分の病気を治してもらうために」あるいは「自分の健康を維持・増進するために」はどの医療機関が適切かを判断する「目安」「指標」として「患者さん」のためになる。自分が医療を受ける時もそうだけど、病院選びってわからないものです。
歯科では現在のところ厚生労働省の認めた「日本歯周病学会」「日本口腔外科学会」「日本歯科麻酔学会」「日本小児歯科学会」4団体の認定専門医だけが広告を認められている。これは何のためかというと、患者さんに正しい情報、安全な情報を与えるためです(専門医を取得していない先生で優れた先生がいないと言っているわけではありません)。自由に広告合戦となれば(今現在も不法広告が量産されていますが)お金を持っている医療機関が、実質を伴おうと伴うまいと広告勝ちする可能性も出てきます。「矯正」こそアテになる情報が欲しくなるところですが、団体が複数あって、認定基準の一本化に調整中のようです。
先日、症例借用で不正疑惑が新聞沙汰となったDGZI?AIAI?(ドイツ口腔インプラント学会)はかなり甘いと思われる審査で認定医を量産していた(今ではHPに日本役員の名前も出ていない!今まで誰がどうしていたの???)。現在歯周病専門医は全国の歯科医師の1%にも満たない。中には専門医が1人もいない県もあるそうで、それはそれで問題ですが、安易に認定医や専門医の呼称を用いることは患者さんからの信頼を崩壊させることにつながりかねない。専門医制度を「質の高い医療を担保するもの」とするには、専門医の育成と生涯研修を今後とも行っていくことが重要でしょう。ちなみに広告とは公共にオープンなもので(新聞、雑誌、電柱、ラジオ、TVなど)、自院のHPや院内掲示は書き放題OKです。