名医や、いい歯医者さんを特集した本が何冊も出ています、今後も出るでしょう。今日も良い歯医者の特集に出てくれませんか?という誘いが出版社から来ていました。話を聞いてみると、「広告料を払って宣伝出しませんか?」ってことでした。「目立つように今回はカラーです」とも。情報を欲している一般の方が多いのは良くわかりますが、お金を支払って載ってる病院がいちがいに?一般の方が知りたい「いい病院」とは限らないと思います。
「名医」とか「いい歯医者さん」とかが、どんな歯医者さんを指すかは人によってマチマチだし、答えが一つでないので、とりあえず置いといて、ただの「広告本」が多いということは知っておいた方が良いと思います(もちろん、そうではないものも中にはありますよ)。新聞で記事っぽく書いてあっても、隅の方に「広告」って書いてあることもよくあります。
先日、お誘いがあったところに電話して聞いてみました。「どのような歯科医院に、どのような基準を満たしている病院に、オファーしているのですか?」と。すると「こちらで線引きはいたしておりません」と。それは納得!食べてみて美味しいかどうかはわかりやすいけど、出版社が独自で良い歯医者かどうかなんて判断できませんものね。でも、だからといって、お金を払うことに同意して広告を出したというだけで「いい病院」として紹介して良いのでしょうか?本を売って良いのでしょうか?たしかにお金を払って広告をだしてくれた病院は、出版社にとっては「いい病院」でしょうけど・・・。
まあ、そんな本もあるということを知った上で、買ったり読んだりすることをオススメします。新聞やテレビでも信じすぎないほうが良いです。すごく異端で5年後には消えてしまいそうな治療法でも「今のトレンド」「最新で最高」としてトピックに取り上げられていること多いですから。「ラクチンで、早くて、安い」話は「自己責任」で、それなりの結果や、それなりのリスクのある事を承知した上で判断すると良いと思ったしだいです。