先日に引き続き、インプラントについてデス。インプラントは今の歯科治療の中で最も変化の大きい治療です。メーカー主導で新しい材料や器具、治療法が次々と出てきます。
常に新しい技術や道具についての情報を得ることは大事です。同時にそれらを吟味する確かな目を持つことも大事です。若いほど、経験が浅いほど、過去の流れをかえりみない、突飛で安易な方法や道具に飛びつき、頼りがちなようです(僕も気を付けます!)。
「最新」=「最善」とは限らないことを、常に肝に銘じる必要があると思います。出ては消えていく道具や治療法は今までにもたくさんありました。後から否定された治療法もありました。自分が患者だった場合「当時はそれが正しいと言われていたんだからしょうがない」ですっきり納得がいくでしょうか?
誠実にメインテナンスを行い、治療後の経過を追っている良心的なベテランの先生は「あの時は若かった」という経験を必ず持っています。責任ある治療を行うためには、自分の経験だけでなく、ベテランの経過症例も学会、本、講演会などでたくさん学び、先人たちの経験も自分の経験知識とすることが重要だと考えます。これからも新たな技術や道具を慎重に吟味して、安全でより確実性の高いものだけを積極的に取り入れていこうと思います。