今日はクラウン(オールセラミック)を装着した治療例を紹介します。
上顎前歯のヒビ(亀裂線)による審美障害を主訴に来院された若い女性の患者さんで、できれば同時に歯のねじれ(捻転)も改善して欲しいという希望もありました。
治療前の状態 (この写真ではヒビが見えないかな?)
この歯の神経は生きていて、患者さんは若いため(若いと神経が太い)歯を削る量は少なく抑えつつ、審美的改善を計りました。
まず、仮歯にして微妙な調整を行います。OKとなったら
歯のかたどり(印象)を行います
咬み合わせのかたどり(咬合採得)も行います。
このつまようじは技工士さんが歯の形を作りやすいように目安となるためのものです。
仮歯の全体的な形を参考にするために、かたどり(印象)をし、石膏で模型を作ります。
部分的で細かな参考となるための模型も、仮歯を元に作ります。
技工士さんと一緒に色合わせを行い、カメラで記録します。
これらを元に技工士さんが1つの歯を精密に仕上げてくれます。
日本の技工士さんは、手先が器用で、仕事も丁寧なため世界的にも評価が高いです。
このような流れで出来上がり!となります。
残念ながら1回で全てがバッチリ!とならないこともあり、その場合は再作成となり患者さんにご迷惑をおかけしてしまう場合もあるのですが、より良い治療を、より確実に行っていくよう、今年も精進します!