29
3月
Author: hirotoshi | Category:
未分類
現在、歯を失ったところの回復にはブリッジ(固定式)、入れ歯(可撤式)、インプラント(人工歯根)があります。どれも一長一短がありますので、健康な歯をお持ちの皆さんは、その天然歯を大事にお手入れして、長持ちさせるのが一番ですよ!
悩むのは、ダメージを受けた天然歯を修繕して回復するのか、抜歯してインプラント(人工歯根)の埋入外科手術をするのか、ブリッジか、入れ歯か、ですよね!?どれが末永く、お口にとっても全身にとっても健康的で、安全で、よく噛めて、しかも見かけも良くて、費用も妥当で・・・とまあ、複数の要素を思案するわけです。ダメージの状況によってもちがうし、患者さんや術者の考え方によって様々で、正解はありません。
「天然歯」は「歯根膜」があります。シコンマクは衝撃をやわらげてくれる「ショックアブソーバー」の役割と、噛みごたえを感じたり、危険を回避するようブレーキをかけたりする「感覚受容器」としての役割をしてくれています。インプラントにはそのシコンマクはなく、骨と直接「癒着」しています。そして感染防御機構も天然歯に比較して弱いです。
しかしインプラントは、歯を失った場合に生活の質をあげる強力な武器であることは間違いありません。歯を取り戻す有力な選択肢の一つです。歯の欠損を放置せず、インプラントなどによって、しっかり噛めるように回復することは、豊かな食生活を取り戻し、老後の健康にも役立ちます。歯科は「生活を支える医療です」♪
28
3月
Author: hirotoshi | Category:
未分類
「天然歯」は「本物」、「インプラント」は「人工物」で、体にとっては「異物」です。皮膚にとげが刺さっているのと同じ状況です。
「人工関節(インプラント)」は体内に埋め込まれて、外界に触れませんが、「人工歯根(インプラント)」は口の中に突き出ています。口の中は湿度100%で、36度前後で生温かく保たれ、エサも豊富、と細菌が繁殖する好条件がそろっています。
そういう意味ではリスクを負った治療法なので、口腔内を清潔に保つことが最重要です。なので、術前には歯周病を改善し口腔内環境を整え、術後には歯周病を防ぐようメインテナンスする。そうする事がインプラントの長期成功率を上げることになるのです。そういうこともあって、アメリカでは歯周病医がインプラントをするそうです。
細菌に対する防御機構は天然歯のほうが高いです。インプラントは虫歯にはなりませんが歯周病(インプラント周囲炎)にはなりますので、メインテナンスは欠かさないほうが良いですよ~♪
25
3月
Author: hirotoshi | Category:
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先日九州歯科大学で行われた講演会の一部を紹介します。講師は全国食育推進研究会理事長・元神奈川歯科大学教授の斉藤先生でした。
これはよくわかります♪
咀嚼すると脳が活性化すると言われています♪
マウスでの実験結果なのですが、歯を削って噛めなくしたマウスでは学習能力が悪かったそうです
これはどういう意味かよくわかりませんでした
24
3月
Author: hirotoshi | Category:
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「歯周病は感染症である」という理由で抗菌薬の使用を主体?とした「歯周内科療法」という治療法があります。「今では昔とちがって、楽に早く歯周病が治せます!」「当院では新しい治療法、歯周内科療法を行っています」というウリ文句の歯科医院のHPをよく見かけます。
「歯周内科療法」とは「お薬で歯周病菌をやっつける」「外科処置をしなくて治る」という2点がおおまかな特徴です。そして歯科医の雑誌には「その結果、患者さんは楽だし、歯医者さんも高い手術の技術を必要としないし、患者さんは増えるし~」というような、歯周内科療法の有料研修会の広告が載っています。一石二鳥か三鳥くらいありそうですよね?
僕も急性発作や難治性の場合などにはお薬も併用しますが、「歯周病治療には投薬!」って具合ではありません(歯周基本治療だけの場合もありますし、歯周外科を行う場合もあります)。理由は主に2つあります。抗菌薬を使えば一時的に菌をたたくことは当然できるのですが、歯周病には感染症と同時に生活習慣病の側面も大きいことや、人によって免疫力など個人差も大きいこと。薬を使って炎症は抑えられても、失った骨や歯肉を取り戻すにはいたらないこと。
僕もその歯周内科療法を指導している先生の講演を聞いた事があります。歯科医に歯周内科療法のやり方を教えている先生です。その先生の歯周病治療例を見ましたが、僕にはとうてい治っているとは思えないレントゲン像で「治った」と言われていたので、「治った」の判断基準が違うようでした。ちなみにアメリカ歯周病学会も日本歯周病学会も推奨していませんし、認められていないので抗真菌薬の使用などは保険治療としても認められていないと思います。
というわけで僕は「歯周内科療法」をうのみにするのはどうかな~と思っています。
23
3月
Author: hirotoshi | Category:
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「口は重労働で過酷な作業場②」
口はいつでもばい菌にとってエサも豊富で、温度は生暖かく保たれ、いつでも湿度100パーセント!という、繁殖するのに絶好の好条件がそろっています。
生ゴミは最初は野菜などの残り物ですが、数日たったらクサイクサイ匂いがしてきます。口は体の入口ですから、自分のお口の中でこのような状態にはしたくないものですね!
どんな汚れでもそうだと思いますが、ヨゴレって時間がたつほど頑固にこびりついて、取れにくくなるものですよね?「目からウロコ、歯から歯石♪」歯石になってからでは歯ブラシでは取れません!歯石になる前の「プラーク」という状態でも、古くなるほど取れにくいです。ヌメヌメフィルムに守られて、その中で繁殖し増えていくのです!
だから歯ブラシが大事なのです!!ばい菌が原因ならお薬で!って考える方もあるかと思いますが、お薬は最後の手段。使わなくても健康が保てるなら、その方がいいですよね!?なんでも便利で楽だけを追求すると、それなりの結果もついて回るものです。まさか便利なカップラーメンやファーストフードが体に良いものとは思っていませんよね?個人個人の考え方しだい、価値観、優先順位しだいと思います。僕は今のところ、約35年間歯ブラシとメインテナンスだけで虫歯や歯周病を完全に予防できています(6歳の時虫歯の治療をして以降)。
22
3月
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毎日毎日、肉を食いちぎり野菜をするつぶし、くやしければくいしばり、夜寝れば歯ぎしりをする。日々酷使してもある程度の間は悲鳴もあげることなく「あたりまえ」のように働き続ける。スポーツで体を使った時のように、筋肉痛や肉離れなどを起こすことがあればこっちも自覚できるってものですが、そうでもない。普段くいしばった時などは体重と同じか2~3倍の力で噛んでいるのですよ!咬合力が100キロ以上の人も珍しくないのです(ボクはかなり華奢な体のつくりですが90キロありました)。また、寝ている時のくいしばりや歯ぎしりは、またその数倍です!!寝ている時は「あぶないよー」っていうブレーキも寝ているためです。
九州歯科大学の歯周病科の横田教授に聞いた話です。年齢は忘れてしまいましたが、とっても長寿で、歯が全て健康な状態にあるおばあちゃんの患者さんがいるそうです。患者さんといっても健康なわけで、健康維持のために受診されるそうです。それで歯の健康の秘訣をきいたところ「無茶はしません」とおっしゃったそうです。やっぱりそうですよね~。ある程度の年齢になったら42・195キロマラソンするより適度なウォーキングのほうが健康的ですよね?昔は人生50年でしたから、歯も50年持てば良かったわけですが、今は体が長持ちですから歯もそれについていかないと、せっかく「元気なのに美味しいものが食べられない」ってことになっちゃいます。
なんでもそうですが、「モノは壊れる」。毎日毎日「古くなる」。体は機械のように部品を新品にして、「新品同様に元どおり」ってわけにはいきません。大事に使って大切にお手入れすれば、長持ちします。つまり患者さんの努力も必要なのです。
悪くなってから歯科医院を探すより、悪くならないように普段からかかりつけの歯科医院を持っている方が心強いと思います♪
21
3月
Author: hirotoshi | Category:
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「抜歯!」お~悲しく恐ろしい響き!!
それなのに「私が抜歯をすすめる理由♪」はいくつかあります。
①咬合力に耐えうる状態までの回復が不可能
②その歯があることによって害を及ぼすetc
などです。
① は大きすぎる虫歯(すでに治療を受けていたり、神経を取る処置を受けている歯の場合に多い。)や重度の歯周病など。
② は手前の歯にぶつかっている親知らずや、感染を取り除くことが不可能(割れた歯や特殊な歯の根っこなど)で、周囲の骨や歯にまで悪影響を及ぼすような歯です。
親知らずは、ちゃんと生えて隣の歯に悪影響がない、良い状態であればそのままでいいと思います。しかしひねくれた状態で、ブラッシングも不可能な場合、はぐきが化膿を繰り返したり、痛んだり、手前の歯の骨を溶かしたり、虫歯の原因になったりします。手前の歯は7番目の歯ですが、とっても大事な歯なのです!この歯を支える骨を失ったり、虫歯にしてしまうくらいなら、まっとうに生えもせず、噛むことに役立ちもしていない親知らずは抜歯した方がメリットが多いです。現代人では、親知らずがなく7番目までの方が長期にわたって健康的であることのほうが圧倒的に多いです。
親知らずを残しておくことの害が少なく、移植の必要性がでてきそうなお口の状態であれば、移植する歯として残しておくという場合もあります。
それぞれのお口の中の状況しだいで、メリットとデメリット、抜歯後の治療方法までを勘案しながら得策を探っていくわけなのです。あまり自覚症状のない歯(特に歯周病にかかった歯などはあまり痛みが表れない)などは「なんで抜かなきゃならないの?」と感じるかと思います。しかし、繰り返しになりますが他の歯まで抜歯しなくちゃいけない状況に落ち込む「そのままにしておくと被害が拡大する」場面もあるのです。そういう抜歯した方がお口の健康に良い「抜歯が効果的な治療法」という場合に限って抜歯することをオススメしています。
だから、だから「抜かれた」とは言って欲しくない!歯の保存に人一倍つよい気持ちで取り組んでいるだけに・・・
20
3月
Author: hirotoshi | Category:
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通常患者さんが自覚症状が出てから気がついた虫歯は、治りません!この「治りません」は「元の状態に」という意味です。
非常に初期の「虫歯予備軍」のような状態の場合は復活可能ですが、穴ぼこができちゃってるような状態からエナメル質ができて事故車が新車になるような、そんな魔法は今のところありません。中古のおうちの柱をそのまま使ってリフォームする感じでしょうか?自分は歯医者ですが、できてしまった虫歯は、元の健康だった状態に戻せてるわけではなくて、人工物で修理、修繕しているだけなのです。
そこで予防が大事!ってことになるわけなんです。予防効果の筆頭が
①ブラッシングによるプラーク(バイキンの集合体)除去!
②フッ素の有効利用
③食べ物や飲み物の内容や取り方の改善etc
となると思います。③は非常に重要ですが(だって歯ブラシ自体持ってもいないのに虫歯のない民族だっているのですから)今日は②について。
フッ素については過去のブログにも書きました(いつかは忘れちゃいました♪)が、フッ素はお茶やほうれん草やその他、自然界からも摂取しているもので、科学的で工業的な特殊なものではありません。歯磨きペースト1本丸呑みしたり無茶すれば体に害があるでしょうが(なんでもそうです、過ぎたるは及ばざるがごとし)、そうでなければメリットが大きいと思います(さっきもいいましたように、歯磨きしなくても虫歯のない民族もあるわけですから、フッ素も全くもって予防に必須というわけではありません)。
フッ素を嫌う人もいるようですが、清涼飲料水を飲み、コンビニのお弁当やインスタントラーメン、ファーストフードを食べてるんだったら、フッ素の方がよっぽど良いかもしれませんよ♪
フッ素は歯質強化の効果があります。お家での日々のフッ化ナトリウム配合の歯磨きペーストを約1センチ歯ブラシの上に乗せてブラッシングし、すすぎは軽くに済ませる。
歯科医院ではモノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)で歯の深部から強化します。
ま、歯ブラシでピッカピカにするのが第一歩です♪
18
3月
Author: hirotoshi | Category:
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今日は晴天の中、小学校の卒業式でした♪
PTA会長のスミタさんのスピーチは感動的でした。
覚えてる範囲で内容を要約すると
「泣く事を忘れるな!」皆泣きながら産まれてきたんだ。思いっきり泣く方がいい。そして家族に相談して分かち合おう!家族はいつでも味方なんだから!!
「笑うことを忘れるな!」皆産まれる時は笑顔で迎えられたんだから。笑顔を忘れず、嬉しいことを分かち合ってみんなで笑おう!感謝にたえない日々だから!!
「怒ることを忘れるな!」これからの人生いろんなことがあるでしょう。自分のためにも人のためにも、正しくないことには怒らなくちゃいけない!皆で幸せに生きる義務があるんだから!!
最後に教室でのイワモト先生の授業がありました♪
これまた勝手に要約すると
「これからも、いろんなことがあるでしょう。そのとき一番大切なことは信じることです。自分を信じる心です。君たちには無限の可能性がある。信じることを忘れるな!ありがとう!!」
歌が「仰げば尊し」や「蛍の光」だったら間違いなく泣いてたでしょうな♪
今日は感動的な一日でした。
12
3月
Author: hirotoshi | Category:
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平沼一良先生(歯科医)の講演を聞いてきました♪とっても楽しく、理解でき、納得のいくお話でした。
ミキプルーンの「ミキ」が主催のセミナーなので、当然「健康」や「食」についてのお話です。
かいつまんでお話しますと、現代の日本は早すぎるスピードで急速に食生活が変化していて、体がついていけてない。自分たちの体に合った、元来の食習慣に戻ることが病気を予防したり、病気を改善する自然治癒力を上げる一番良い方法であると。
しかし野菜などの栄養も、昔に比べると落ちてきているためサプリメントも上手に使って元気に長生きしましょう♪とのことでした。
「うつ」などの心因的な病名がつく前に食事の改善・サプリメントの補供をしてみることもすすめていました。他に、ここでも砂糖の摂り過ぎが問題とされていました。
僕の感想ですが、サプリは補助で、根本は食事です。歯ブラシと一緒ですね♪歯磨き粉やマウスウォッシュは補助です。ブラッシングはせず、ただ歯に歯磨き粉をぬりつけたってプラークはとれませんし、死にもしません。ケーキ食べてチョコレート食べてコカコーラを飲む生活をしながらサプリを飲んでも健康にはなれないと思います。食事を和食にして、+良質のサプリ!これでオプティマルヘルス♪
帰りには桜も咲いていました♪木下さん、ありがとうございました!
よく「一口30回咬み」が健康長寿の秘訣と聞きます。咀嚼運動は脳を刺激しますし、血流量もアップします。というわけで、今日は家族で30回咬みで食事をし、サプリも飲みました♪
最後にクイズ!:皮をむいたリンゴがあります。そのまま咬んで食べた場合と、ミキサーでジュースにして飲んだ場合とで、虫歯になる確立に違いはあるでしょうか??