通常患者さんが自覚症状が出てから気がついた虫歯は、治りません!この「治りません」は「元の状態に」という意味です。
非常に初期の「虫歯予備軍」のような状態の場合は復活可能ですが、穴ぼこができちゃってるような状態からエナメル質ができて事故車が新車になるような、そんな魔法は今のところありません。中古のおうちの柱をそのまま使ってリフォームする感じでしょうか?自分は歯医者ですが、できてしまった虫歯は、元の健康だった状態に戻せてるわけではなくて、人工物で修理、修繕しているだけなのです。
そこで予防が大事!ってことになるわけなんです。予防効果の筆頭が
①ブラッシングによるプラーク(バイキンの集合体)除去!
②フッ素の有効利用
③食べ物や飲み物の内容や取り方の改善etc
となると思います。③は非常に重要ですが(だって歯ブラシ自体持ってもいないのに虫歯のない民族だっているのですから)今日は②について。
フッ素については過去のブログにも書きました(いつかは忘れちゃいました♪)が、フッ素はお茶やほうれん草やその他、自然界からも摂取しているもので、科学的で工業的な特殊なものではありません。歯磨きペースト1本丸呑みしたり無茶すれば体に害があるでしょうが(なんでもそうです、過ぎたるは及ばざるがごとし)、そうでなければメリットが大きいと思います(さっきもいいましたように、歯磨きしなくても虫歯のない民族もあるわけですから、フッ素も全くもって予防に必須というわけではありません)。
フッ素を嫌う人もいるようですが、清涼飲料水を飲み、コンビニのお弁当やインスタントラーメン、ファーストフードを食べてるんだったら、フッ素の方がよっぽど良いかもしれませんよ♪
フッ素は歯質強化の効果があります。お家での日々のフッ化ナトリウム配合の歯磨きペーストを約1センチ歯ブラシの上に乗せてブラッシングし、すすぎは軽くに済ませる。
歯科医院ではモノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)で歯の深部から強化します。
ま、歯ブラシでピッカピカにするのが第一歩です♪