「電子レンジ」って英語でなんて言うでしょ?
答えは「マイクロウェ~ブ」!
なんだか「マイクロ」と「ウェーブ」で「電子レンジ」だなんて、ずいぶんイメージが違いませんか?僕だけかな??「道路」と「ロード」はこんなにわかりやすいのに♪
でも、今日は超音波の話です。
超音波=ウルトラソニック(音波がソニック)で、人間の可聴域を超えた音波や機械的振動のことです。超音波は
1.情報的応用
・超音波診断装置・血流計
2.動力的応用
・洗浄・細胞膜破壊・化学反応促進・超音波振動切削・超音波手術・超音波治療
など広く利用されているそうです。
ナカノ歯科でも超音波を利用しています。器具の洗浄に「超音波洗浄機」。歯石取りや歯周ポケット内、あるいは歯根管内の除菌、歯の形成の仕上げに「超音波スケーラー」。超音波スケーラー使用時には殺菌力のある薬液も併用しています。骨の切削(歯周外科やインプラント外科)や抜歯には「ピエゾサージェリー機」を使います。
ピエゾとは水晶を振動素子としたもので、直線運動が特徴の超音波です。歯科での外科処置に応用するためのピエゾ機器はヨーロッパでは2001年に市販され、FDA(日本の厚生労働省に当たるアメリカの機関)では2005年夏に認可されています。
ピエゾサージェリーの切削動作の特徴は
1. 正確な切削動作
2. 選択的切削動作
3. 術中の外科的コントロール
4. 出血のない術野
5. 良好な骨の反応
6. 患者のストレスの軽減
などがあります。特に素敵なのは2と5だと思います。
2.の「選択的切削動作」という特長によって神経、粘膜、血管、筋肉、脊髄・硬膜などの難組織を傷つけることなく、骨だけを選択的に切削できるのです!僕にとっては上顎洞粘膜や下歯槽神経をキズつけにくいというのは、とってもありがたいことです。
また5.ですが、実験でも従来のカーバイトバーやダイヤモンドバーによる回転切削とサージカルソー(外科用ノコギリ)とピエゾサージェリーでの骨切削を比較すると、骨に対するダメージが最少で、また術後の骨反応が良く、治りも早いのが「ピエゾサージェリー」なのです♪
しかも6.にあるように微小振動なので、従来の器具と比較して患者さんの不快感が少ない!などなど、生物学的に優しく「安全性」と「治療結果」の向上、術者と患者の「ストレス軽減」される「スグレモノ」なのです♪
ナカノ歯科では抜歯、歯周治療、リッジエキスパンジョン、サイナスエレベーション、骨移植、インプラントなどに使用しています。