ちょこっと久しぶりの更新なので、マジメに虫歯の治療について♪
2次カリエスと言いますが、過去に虫歯の治療をしたところが、またその隙間から虫歯が再発していました。
おおむね虫歯を除去したところ。
虫歯検知液で確認しているところ。青く染まった部分が残存している虫歯です。
虫歯除去が完了♪神経にとても近いところまで進行した大きな虫歯でした。こんな大きな虫歯だったのに患者さんは痛みなかったそうです。
大きな穴ぼこ(歯質の欠損)をセメントで埋め立てます(スーパーボンドとコンポジットレジン)。
縁まで確実にかぶせるためには型採り(印象採得)が大事です。そのために歯肉圧排といって、邪魔する歯肉を排除します。
縁まで型採りが出来ています♪この精密印象があってこそ、適合の良い精密なクラウンができます。
装着する際にはセメント(スーパーボンド)が歯肉の中に残留しないように、前もって糸をまいてからセメンティングします♪
残せる歯質は残した「部分被覆冠」というクラウンです。金属は白金加金というプラチナやゴールドなどの貴金属で、歯科用に調合した合金です。精密な加工ができ、安定した貴金属なので生体安全性も高くアレルギーも起こしにくい、硬さも適度な粘り(延性)を持たせてあってなじみが良く、かぶせる歯も、相手の歯も傷めにくい、歯が長持ちする金属材料です。見た目は金属色で審美的とは言えませんが、銀歯のように黒ずんでくることはありません。
セラミックといって、白い材料で治療することも可能ですが、一長一短があります。現在、オールセラミックが万能!最高!!みたいにもてはやされていますが、力学的信頼性はいまだ金属材料の方が高いですから、状況に合わせて使い分けています(メーカーは新しいものを売り込みますが)。
以前のブログに前歯のオールセラミック症例を紹介していますが、今度そのうち奥歯(臼歯)のオールセラミック(ジルコニア)症例も紹介しますね♪