05
5月
Author: hirotoshi | Category:
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歯って割れちゃうことがあります。
毎日毎日、食事をしたり、くいしばったり、歯ぎしりしたりを繰り返しているわけです。
食事だけ考えても、一年で365日、1日3回食事すると約1000回、その1食が10口分で、一口につき10回咬むとしても100000回は歯に衝撃がかかることになります。10年後には1000000回(百万回)になります。
くいしばったり、歯ぎしりをしたりすると、食事時以上の負荷が歯や歯周組織にかかります。
くいしばった時の力の強さは個人差が大きいですが、数十キロ~強い人は百キロを超えます!
そういうことですから、べつだん特殊な生活や無茶をしていなくっても、割れることはありえちゃうのです。
いくら安全運転していても、使えば(走れば)タイヤはすり減っていくのです。
歯だって使えば(生きてれば)すり減りますし、最悪の場合割れちゃいます。疲労骨折のように・・・
このような歯でも
こんな感じに割れていました・・・
コレは反対側の歯です
これらの歯は生活歯といって神経の生きている歯で、あまり割れることはありません。
通常は神経を取り去っている歯であることが多いです。
虫歯が大きかったり、何度も治療している歯の場合、健全な歯の量が少なくなってしまって、割れるリスクが上がります。
少し割れた(かけた)くらいなら、治療すればまだまだ使えるってこともありますが、大きく割れてしまう(たとえば真っ二つ)と、保存不可能となります(ようするに抜歯ですね)。
骨折の場合はギブスで固定してるとくっつきますが、割れた歯は残念ながらつきません。
割れたお茶碗と一緒で、接着剤でくっつけてもなかなかそううまくはいきません。割れる前の状態に巻き戻しってわけにはいかないのです。
それに歯には、生きてるだけでそうとうの負担を強いているわけですから。普段僕らは意識してはいませんが・・・
僕が神経を取って、全体をかぶせる事をなるべく避けたいのは、虫歯になっていても見えないし、痛みも出ずで発見が遅れ、抜歯となってしまいがちなこと。
もう一つは歯が割れるリスクが高くなるからなのです。
知っておいて欲しいことは3つ!
・歯は大切にした方が良いですよ(健全歯質を温存しましょう)
・治療を繰り返した歯、神経を取り去った歯は割れるリスクが高まります
・治療が完了した歯でも、このようなトラブルに見舞われることは残念なことですが、ありえることです
このような状態ならまだ良いのですが
このように健全歯質が厚みが薄く、高さも歯茎(歯肉)より下の位置までしかないような歯の場合はトラブルが生じやすいです
虫歯は治せません(初期虫歯を除く)!歯医者の僕たちは修繕、補修をしているにすぎないのです。
まず一番は、虫歯にならないこと!なっても大きな虫歯にしないこと!!ですね♪