先日あった患者さんとの会話♪
「よその歯医者で数年前にかぶせ物をした歯の歯茎のクロズミが気になる」とのことで、「コア(土台)からはずしてかぶせ直して欲しい」とのことでした。
歯肉に金属片が入り込んだ、歯肉の入れ墨状態の可能性が高く見えたので、「コアごとやり直しても歯肉のクロズミは治らない可能性が高いと思います。歯肉タトゥーの場合は歯肉の外科的切除をしないと改善しないでしょう」と説明しました。
そうすると「本にはファイバーコアーに代えれば治ると書いてありました!」と。
「それで改善するクロズミの場合もありますが、そうでない場合もあるんですよ」と説明したところ、
「治せないということですね!」と、なぜだか僕の顔を人差し指で指さして、その患者さんは言いました。
(いやいや、かぶせ直しても改善されそうにない。外科処置をすれば改善されるかも?と言っただけなのに・・・)
「いや、そうではなくて、外科的に切除すれば治る可能性が・・・」と言うと
「でもそうしてもまた出てくるかもなのでしょう?歯科大でもそう言われました」と!
(アレ?歯科大にも行っていたの??さっきまでそんなこと言ってなかったぞ???)
「歯科大では何と言われたのですか?かぶせ直したらクロズミがなくなると言われたのですか?」と聞くと、
「いいえ」と!!!(えええーーー!?じゃあなぜにワタクシにはずして欲しいと???)
「僕も、その大学の先生と同じ意見です。はずしても○○さんの期待するクロズミをなくすことにはつながらないと思います。」というと
「じゃあ、もういいです!」と、なにやらご立腹の様子でありました。
いったいソノ患者さんは、どうして欲しかったのでしょう?なにがしたかったのでしょう??
しかし、なにはともあれ、忙しさにかまけて、診断や説明をおろそかにして、患者さんに言われるがままに安易に処置をしなくて良かった♪
はずしたのにクロズミが改善されてなかったら何と言われていたことか・・・
現代は、多忙で「説明よりも、とにかく早く完治させて欲しい」という方が多い。
そうかと、予約時間めいいっぱい使って治療をすすめているとあとから「説明がなかった」言われることもある。
どうあれ、やっぱりお話することが大事ですね!そう改めて思う今日この頃♪