6月のブログにインプラントについて書いたところ、複数の質問がありました。
人工関節などもインプラントですが、歯医者の僕が書くのはデンタルインプラントのことです。
デンタルインプラントとは、歯の欠損部位に人工歯根を外科的に埋入する治療法のことです。
ながたらしいので、インプラントとして話を進めます。
・体に異物を挿入して良いのでしょうか?
・金属を体に入れて良いのでしょうか?長いスパンでみてどうなのでしょうか??
・ナカノ歯科は天然歯の保存から、インプラント推奨に変わったのでしょうか?
・ナカノ歯科はなぜインプラントを推奨しているのでしょうか?
などの問い合わせがありました。
対面して会話するとお互い理解しやすいと思うのですが、僕の文章力ではこれらをスッキリさせるのは難しそうです・・・
今後何回かに分けてお答えしてみようと思いますが、1回で終わってしまうかもしれません・・・
とりあえず、ナカノ歯科はインプラントに特化した歯科医院ではありません。
今後もずーーーっと天然歯の保存を最優先に考える歯科医院です。
SAVE THE TEETH デス!
歯周病学会専門医・指導医ですから♪
「天然歯へのこだわりをうたっていたのに、インプラントを推奨することに違和感を感じる」という意見もありました。
僕は天然歯が1番健康的で長持ちで快適で審美的と考えていますし、それはだれもが一致するところと思います。
でもそれは歯が健康な状態での話です。
全ての歯が治療すれば健康的に保存が可能なわけではありません。
感染源を除去することが不可能な歯で、しかもそれが全身状態の悪化まで引き起こしているような場合は「抜歯をオススメ」します。
そこまでいかなくても抜歯したほうが良いと考えられる場合があって、そのような場合も「抜歯をオススメ」します。
また、グレーゾーンの歯はそのことを説明し、患者さんの希望を聞いて、保存に向けた治療をするか、抜歯をするか決めます。
場合によってはインプラントを選択肢の一つとしてオススメすることもあります。
治療の必要な状況になった場合、その状況下で最善と思われる治療をオススメします。
インプラントは否定や推奨するものではありません。
視力が落ちた目でそのまま「裸眼で生活する」「メガネをかける」「コンタクトをする」「手術的に改善する」etc
どれも利点、欠点があるのです。
インプラントにはインプラントならではの効果もあります。
インプラントをすることによって、天然歯が助けられるという場合もあるのです。
もちろんインプラントにはリスクもあります。
インプラントのリスクは、インプラントをしなければ避けられるものが多いです。
インプラントをしないリスクと天秤にかけて答えを出すべきと考えています。
長くなったので、続きはまたいつか♪