イカyやタコのお寿司を食べたり、ステーキをほおばったり、たくあんをぽりぽりかじったり
そして親しい友人との会話を楽しんだり・・・
気の合う仲間と、気持ちの良い場所で、好きなものを美味しく食べることは、大きな楽しみです。
特に年をとればとるほど、人生の楽しみの中で食事や会話の比重が大きくなっていきます。
50代以降のアンケートなどを見ると、女性はことさらのようです。
しかーし、年を取るほどに歯の抜ける?歯を抜かざるを得ない?人が増えます。
国の調査では60代で8割以上の人が歯を失っています。
お年寄りでもすべての歯が生えそろっている方もいらっしゃいますから、
「年を取れば歯を失うものだ」というわけではありません。
でも、大人を過ぎて「歯が生える」ことはないので、
現状維持か、失うか、しかありません。
今まであった自分の体の一部を失う残念さ、喪失感は、精神的にかなり大きなものです。
特に中年以降の「抜歯」は「自分も年を取ったんだな~」という
「寂しさ」「精神的な老い」の初めての出来事となることもあるようです。
だから、痛くなった時に、トラブルを生じてから歯科医院で治療をするだけでなく、
痛くなくても、困りごとがなくても、歯科医院で「予防処置」を行うことは、
体の方が長寿となった現代においては、大事な生活習慣なのです。
特に虫歯や歯周病に対して「予防」は効果的です。
逆に言うと治療は大変なのです。
虫歯について言えば「治療」とは言っても「修繕」しているだけで、元通りに「治せる」わけではありません。
歯周病についても、骨吸収の「進行停止」させるだけで、なかなか失った骨を100パーセント「回復」するのは
困難です(今では再生療法があって、以前に比べると格段に進歩してはいますが)。
なので、「失わないようにする」ことが最善で、もし失ったら失いっぱなしにしないことが大事です。
放置すると悲しくさびしい「喪失の連鎖」につながりかねません。
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