29
4月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話,
歯科のお話
先日紹介したプレジデントに、「感動の最先端歯科治療ガイド」としてドックベストセメントという製品を使った虫歯治療が紹介されていました。「歯を削らない」「神経を残す」などのうたい文句がよく並ぶ治療法(材料)です。
このセメントは、アメリカ発のもので、1990年代後半に開発されたもので、最先端との表現には少し違和感があります。コレ、ずーっと前からあったのです。ただ、データも多くなく、やってる先生が少ないままで、たいした広がりを見せないまま、いまだに物珍しい材料なのです。だから、いまだに最先端というような表現で、事あるごとにマスコミに取り上げられているのだと思います。
というわけで、「ドックベストやっていますか?」という問い合わせが時々ありますが、ナカノ歯科ではやっていません。そしてドックベストをやってるかどうかは、歯科医院選びの判断材料にするような事じゃないと思います。
材料面でお話しすると、歯科で現在有効とされている比較的新しい材料としては、もっぱら、断然、MTAです。コレは世界中で使われており、効果や安全性も確立され、データも大学研究含め今も出続けています。
また、AIPC(表現はいろいろありますが)という治療方法もあります。これは、日本歯科医師会雑誌の今月号で、東京都御開業の斉藤秋人先生(全く面識はありませんが)の素晴らしいお仕事です。ドックベストは使っていませんが、歯髄保存に成功し、患者さんは快適なようです。
ナカノ歯科でも、もちろん歯髄保存は積極的に行っています。
30代男性です。一番右に写ってる歯が、親知らずです。その手前の歯(右から2番目に写っている歯)に、親知らずの陰で大きな虫歯になっていました。もっと若いうちにこの親知らずを抜いていれば、しっかり磨けて虫歯にならずにすんでいた可能性があります。
一番右に写っているのが虫歯になっていた歯です。親知らずを抜歯して、感染歯質を除去して、歯髄は温存して治療を完了しました。去年の10月の治療で、先日メインテナンスに来られた際、痛みや不快感もなく、歯髄電気診断でも(+)で正常でした。
歯髄保存が上手くいくかどうかは、「そもそもの歯髄の健康状態」「感染の除去と封鎖の手技」「使用材料」などが関わってくると思います。特に初めの2つが大事と思います。
ワタシの個人的なイメージですが、「ドックベストセメントやっています」は、「かき氷始めました」「冷やし中華始めました」みたいなものだと感じます♪
25
4月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯科のお話
プレジデントという雑誌を買いました。最近は、新型コロナと歯科関連の情報を多く耳にします。
ナカノ歯科でオススメしているデンタルグッズ(歯磨きペーストや歯間ブラシなど)が、複数「1位」になっていたのは、なんとなく嬉しいです。ただ、雑誌やテレビで出ていることが全部正しいと鵜呑みにするのは危険です。それらは、突飛なもの、話題性の高いものに飛びつく傾向が高いからです。古くかららある、今も正しい王道について取り上げても、読者や視聴者にうけないからでしょう。ですから、正しいこともあれば、そうでもないこともあるという事を心にとめて情報を咀嚼することが必要だと思います。
この雑誌の中の複数個所で、歯ブラシの回数やタイミングについて、さまざまの先生の意見やデータなどが書かれていますが、概ね同じことを言っていま。やはり寝る前にはキレイにした方が良いです。寝てる間、お口の中は細菌培養器です。一晩で単純計算で1000倍に増えると言われています。朝に生理的口臭が強いのはそのせいでもあります。寝る前だと眠くなってしまってという方は、夕食直後にブラッシングするというのがベターな選択だと思います。
ワタクシ、今50歳ですが、6歳の時以来、虫歯になったことありませんし、歯周病もありません♪
24
4月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯科のお話
最近「PCR検査」という言葉が、新型コロナ関連で飛び交っています。歯科でも細菌検査でPCR検査というのがあるのですが、またそれとは別にプラークコントロールレコードというのも、頭文字でPCRと日常的に使われています。歯科医院で、プラーク(歯垢)の染め出しを行ったことのある方もいると思いますが、それです。その染め出した様子を記録に残したものがPCRで、通常20%あるいは15%以下が、口腔の健康維持に良好な目安とされています。
おかげ様でワタクシ、5パーセント以下という驚異的な?数字を日常的としております。インフルエンザも新型コロナも受け付けない予定です♪
まだ新型コロナについては、なにせ新型ゆえにはっきりしたことはわかりませんが、インフルエンザに関しては、成熟したプラークの中にはインフルエンザウィルスを活性化させる酵素を産生する細菌がいて、そのせいで口腔内が不潔であると感染しやすくなると考えられています。
23
4月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯科のお話
前回、新型コロナウィルス感染予防に、口腔内のプラークコントロール(歯垢制御、抑制)が有効かもしれないと言われていることを紹介しましたが、最近NHKで花田教授が出演し「有効であろう」と話したそうです。あわせて「舌磨きも有効」と話したそうです。お金がかかるわけでもなく、自分でできる事、良さそうなことは何でもやると良いと思っています。
インフルエンザに関しては、ブラッシングを励行した小学校、口腔ケアを行った介護施設で、そうでないのと比較して明かな予防効果があったことがすでに分かっています。また、肺炎に関しても、口腔内を清潔に保つことが予防効果大であることが分かっています。
お口や鼻は、食べ物や空気の入り口、言い換えれば命の入り口です。同時に病気の入り口とも考えられます。私は「鼻うがい」も今日から始めました。できる事ははじめよう!と思っています。
舌磨きについては、することによってかえって悪くしてしまうリスクがあります。行う場合は、やさーしくした方が良いと思います。
20
4月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯科のお話
東京では3千人を超えたそうですが、北九州では4月19日の陽性は0でした。
現在入院中の方は28人で、そのうち重症は2人だそうです。
今までに残念ながらお亡くなりになった方が1人、退院された方が42人。
北九州市の検査数は、のべ2137件、うち陽性72件(約3%ですね)となっています。
北九州は、高齢化の進んだ都市ですから、引き続き予防に気を付けて、引きこもり生活を楽しみましょう!
ブラッシングはお家で出来ます!お口の中を清潔にした結果、インフルエンザや、肺炎の発症率が下がったと
いうデータがすでにあります。新型コロナに効果があるかどうかはまだわかりませんが、良いかもですよ~♪