04
4月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強

もう先月のことになりますが、熊本に歯科学術講演会に行ってきました。
三水会というスタディーグループの結成50周年の記念大会でした!
イエテボリ大学歯周病科のベンストレム教授の講演と、
大学時代の同級生に久しぶりに会うことを目的に、行ってきました♪
10年以上前に熊本に約1年間研修に通っていた頃は博多で乗り換えて
電車でしたが、今では小倉~熊本乗り換えなしで直接新幹線!
松延先生が取ってくれた指定席に乗りましたが、弁当を食べて
パソコンを開く間もなく到着!!驚きの楽チン具合でした♪
ベンストレム教授のお話はとても興味深く、ナカノ歯科で歯周治療を
行う際に大変参考になる情報が満載でした。
松延先生と樋口惣先生と3人で聴講したのですが、3人とも大満足♪
でも他の複数の先生から「面白くなかったね~」「当たり前の話ばかりやったね~」
「結局どうしろってこと?」などの感想を聞きました。
いや~同じ話を聞いても感想はそれぞれ違うんだな~と、当たり前のことながら改めて実感。

夜は同級生と3人で飲みました♪大学1年生の時はドクタースランプのアラレちゃんのような
小娘だった宇治ちゃんが、今ではすっかりお母ちゃん!
相変わらずハンサムなおさとみ先生とは日付が変わっても2人で飲み続けました。
最後はマンツーマンなのに眠ってしまって、スイマセンでした~
01
4月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
「歯内療法はシナイ療法」なんてダジャレをきいたのも大学の授業だった気がする・・・
まあ、なるべく歯髄はとらずに生活歯で保存できたほうが歯が長持ちする場合が多いです。
うわー嫌な予感(詰め物の下で大きな虫歯が広がってそう)
「症状はあまりありませんでした。ただ1年くらい前から時々冷たいものや熱いものでしみたり、噛んだ時に違和感を感じることはありました」とのこと。「ただ、そんなに困るほどでもなかったので、そのままにしていました(放っておきました)」とも。
これは危ないし、もったいない!!せっかく「痛い」という「お知らせ」があったのに!!
神経のある歯は「お知らせ」があります(ないときもあるけど)。しかし神経を失った歯(失わざるをえなかった歯)は事前のお知らせがありません。
なにかがあったときには時すでに遅く、「アウト!」ってことがよくあります。
「アウト!」ってのは、「抜歯」しかないってことです。
抜歯はイヤですよね?永久歯は1度抜いたらもう生えてくることはありませんから。
歯の神経を取りたくないのは「違和感や痛みなどの自覚症状が出にくいから」だけではありません。が、先日の「ジ・エンド」で書きましたので割愛します。
やはり大きな虫歯が広がっております
大阪転勤が決まっているので時間的な余裕もない。
詰め物をはずすとこんな感じに・・・
青く染まっているところは感染歯質です
残念ながら4番目の歯は神経を取らざるをえませんでした
4番目はファイバーポストと接着性レジンで築造。5番目の歯はチタンのピンを立てて接着性レジンで築造し、歯髄は保存できました。

セラモメタルクラウンをかぶせました
キレイでしょう?
研修を積んでいる院内技工士の荒牧さんが、直接患者さんの歯の色を見て、顕微鏡を使って適合精度も高く作製してくれました♪
31
3月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
「最高の根管充填剤は歯髄である」なんて大学の講義だったか何かで聞きました。
もっともらしいような、当たり前のことをもったいぶっているような違和感を感じたことを覚えています。
でも、その通りなのです。
永久歯を抜歯したらもう歯は生えてきませんし、抜髄をしたらもう神経は戻ってこないのです。
そして根尖病変ができる可能性を0にはできないのです。
だってこんなに複雑では完璧には対応不可能ですもの。

17
3月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
「ジ・エンド1♪」で「根の中の管は枝毛のように枝分かれしていたり、複雑な形になっていることが多い」と書きました。
ちょうどわかりやすいレントゲンがありました。
歯の根っこの先っちょだけでなく、横っちょにも黒い影ができています。
枝分かれした「側枝」が原因となっているようです。
まだ1~2年程度しか経過していませんが、今のところ経過良好です。

左が治療前、右が治療後
「湾曲」していたり「側枝」があったりで、根管治療=エンドはとても難しいです。
だからなるべくしたくないです。
極力歯髄の温存に努めます。
というわけでこの話は終わりにします、ジ・エンド♪
12
3月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
引き続き歯の保存について。
歯を失う原因の大半が虫歯と歯周病です。
あるデータでは9割以上です。
それ以外でやっかいなのは「力」の問題です。
毎日毎日、噛み砕き、食いしばり、歯はとても過酷な環境で使われています。
人はあまり意識していませんが・・・
で、そうした力が積み重なりエナメル質に亀裂が入って、その亀裂から虫歯が発生したり、亀裂から歯の破折に進行してしまったりします。
そうなってしまうと歯を助けることは難しいです。
お茶碗でもそうですが、一度割れてしまったものをくっつけてみてもあまり長持ちしないことが多いのです。特に歯の場合は噛みますから・・・
左上奥歯がしみて痛むとのこと。
一番奥の歯はすでに神経がありませんから、おそらく違う歯。
奥から二番目の歯が写真からも、レントゲンからも非常にアヤシイ・・・
やはり亀裂があり、神経までいっていました。
神経の処置をして、そのあとスーパーボンドという接着剤を使ってくっつけました。
その上で割れにくいように冠(クラウン)を被せました。
これがどれだけもつかはわかりませんが、抜歯するのは最後の手段です。
抜いたらもう生えてきませんから、まずは保存を試みます。もちろん患者さん了承の上で♪
08
3月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
歯医者さんが「ぺリオ」と言ったら歯周病の事です。
で「エンド」と言ったら根管治療のことです。
歯内療法とも言います。
何の治療でもそうですが、100パーセントの成功率で、100パーセント安全ということはありえません。
なぜなら術者も人間だし、患者さんも人間だからです。
人間は個体差が大きく、誰一人として同じではありません。
神経や血管の走行も少しずつ違うし、傷口の治る早さも違うし、免疫力も違うし少しずつみんな違うのです。
で「エンド」の話ですが、歯の根っこの形も、その中の管の本数などもそれぞれ違っているのです。
また枝毛のように1つの管から複数に分かれていちゃったりもします。
だから完璧な治療を目指していても、なかなかに完璧にとはいかないものなのです。
たとえばこのような樋状根とよばれる形の歯
も成功率が下がります。
違う患者さんですがレントゲンで見るとこんな感じ。



また、こんな曲がった根っこも細心の注意と、テマヒマ、時間を必要とします。

でもでもがんばって出来うる限り歯を保存・延命できれば、もしいずれダメになってもその時には今より良い治療方法が出来ているかもしれません。
だから日々わずかな望みしかなくても、分の悪い戦いとわかっていても、とりあえず戦っているのです。自分の歯は抜いたら二度と生えてきませんから。


もちろん患者さんと相談した上で、です。
そのような予後不良が予想される歯はその後の経過観察も重要です。
02
3月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強
先日福岡国際会議場で「インプラントの基本的概念と最新手技」~安心安全なインプラント治療をおこなうために~と題した講演会があり、参加して来ました。
健康のためには健康な歯があったほうが良いことは明らか。
そして健幸のためにも。
虫歯や歯周病の予防処置や治療はとっても大事。
そしてその歯周治療の手技や、スタッフを含めた医院体制がインプラント治療に大きく関わります。
インプラントにまつわる外科処置の多くは歯周形成外科の手技なのです。
というわけで日曜日というのにたくさんの歯医者さん達が講演会に参加していました。
常に新たな知識を仕入れて、腕も磨き、さまざまの器具も購入して活用する。
歯医者の仕事は終わりのない「道」ですな~

30
12月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院
2012年も終わりになりました。
今年も皆様のおかげ様で事故もなく無事、診療をやり遂げることが出来ました。

忘年会そして

大掃除!
キレイにする姿は美しい♪
27
12月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のひっそり日常
診療後に患者さんに言われた一言。
「先生の10本の指から情熱を感じます」と。
わかってもらえてうれしいです♪
22
12月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯科のお話

少しずつ歯茎が痩せて下がって(あがって?)歯根部分(この写真はインプラントですが)が露出して、
歯が長くなることがあります。
そのことによる問題は露出歯根部分の知覚過敏(しみること)であったり、
根面齲蝕(虫歯)になりやすいことであったり、審美障害であったりします。
原因は歯周病であったり、歯並びやかみ合わせの問題であったり、ブラッシング方法の問題
などが考えられます。
治療はその原因の解消や歯周形成外科の技術によって、歯肉を元の位置に取り戻す、
あるいは進行を停止することとなります。

これはインプラントですが
1回の歯周形成外科治療によって

患者さんの満足できる範囲に改善できました♪