6月25日の朝刊に、日本歯科医学会のアンケート調査の結果が出ていました。
その記事によると、インプラントを行っている歯科医師は68%(1000人に調査票を送り、423人回答)でした。
このうち60.8%の先生が何らかのトラブルを経験していたそうです。
このトラブルというのは、ネジが緩んだ程度のものから、深刻なものまで含まれていると思います。
それと1000人に治療を行った先生が1人トラブルを経験しただけでも、トラブル経験者としてカウントされていると思います。
なので60.8%は個人的な感想としては、普通に受け入れられます。
足の小指を家具に生まれてからたった1度でもぶつけてウナッタことがある人が60.8%と聞いても不思議と思わない感覚です。
かくいうワタクシも数回インプラント治療にまつわるトラブルを経験しています。
・インプラントの被せ物がとれた!
→付け直しをして回復
・インプラントが動く!
→ネジの緩みを生じていたので、締めなおして回復
・インプラントが揺れだした!
→治療後3年、インプラント体が折れての動揺だったので、取り出し、新たなインプラントを植え直して回復
・インプラント手術後、ほっぺた付近に一時的に青あざができた!
→事前に可能性を説明済みだったので問題なく、10日後には青あざも消えた
・植えたインプラントが骨と結合しなかった!
→再度植え直し、今度は結合し今は回復
・インプラントを行う予定の場所に、極度に骨が吸収していて当日インプラントを植えられなかった
→骨造成手術だけに切り替え、後日インプラントを植えて解決
・インプラントが噛むと鈍く痛む!
→治療後7年目のインプラント周囲炎で、撤去し再埋入して回復
などがありました、残念ながら・・・
医療行為は本質的に不確実で、過失がなくても合併症や事故が起こり得ます。
人間の体や病態の複雑性と多様性によるもので、低減させることはできても、
消滅させることはできません。
もちろん大半は問題なく、快適に機能し、喜ばれています。
アンケート調査記事に戻りますが、インプラントを行った歯科医師の4人に1人が「神経の麻痺」や「異常出血」などの重い医療トラブルを経験していたそうです。
6月25日の毎日新聞の「コツコツ健老塾・インプラント」では「医師選びが大事。質問に納得できるまで説明をしてくれる医師を選ぶと良いでしょう」と締めくくっていました♪