11
11月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
前回のブログではゴールドしかやっていないみたいに思われたかもしれませんが、そんなことはありません。
金属焼付ポーセレンもやっています(PFMとかメタルボンドとも表現されます)!
オールセラミックもやっています!
ただ、オールセラミックがすべての場合において、常に最高!とは思っていないということです。
機能的で長持ち、あるいは審美性も兼ね備えるのかなどによって被せ物の材質の選択も変わってきますし、
歯の削り方も変わってきます。
治療目的や、連結が必要か不要かなど、さまざまのお口の中の状況によって変わってきます。
また、被せる治療は補綴物の材質・材料のちがいだけではないのです。タイトルと少し離れてしまいますが・・・
歯は生まれ持った大切な身体の一部です。
その歯を削るというのは、その歯を守るためにならなくてはなりません。
削るからにはその目的をきちんと達成できるように配慮しつつ、必用最低限かつ細心大胆に削らなくては行きません。
治療の結果は術者(歯科医)や技工士の技量と、患者さんのお手入れによって大きく左右されます。
ので今でも東京まで研修に行ったりします
適切な形成、正確な印象、精密な技工操作によって歯が長持する歯冠補綴治療が可能になります。
その前に確実な虫歯の除去や
繊細な根の中の治療などにも高い精度が求められます。
科学的なことと同時に、歯科医師や歯科技工士の職人的な要素(技術や経験)も歯の長持ちには重要なのです。
自費の補綴物は、歯科医院での型採り(印象)材料や、使う石膏も保険とは違うし、技工士さんの使う道具や材料も違うし、製作工程もはしょることなく時間をかけて最善の技術を尽くして作ることができます。逆に言うと保険の補綴物では自費と同様の時間をかけてはいられません。
ながながになりましたが、最後に言いたかったのは材質の違いだけではないんですよ~ってことなのでした♪
10
11月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
つづきで白いクラウンについてです。
最近患者さんからの審美的な要望が強くなっていることや、金属の値段の高騰からセラミックのクラウンが多くなっています。
昔は割れやすかったり、強度不足のために細かな部分での精度がよくなかったり、つやがなくなったり変色したりで審美性に耐えなかったりといったことがありましたが、現在はずいぶん改善されてきています。
新しい材料もそうですし、キャドキャムなどの機器も歯科に導入されはじめて、歯科もどんどん進歩しています♪
ただ、ただ、常に新しいものが最善であるとは限りません。今までに出ては消えていった材料や治療法はたくさんあるのです!
なので自分が信頼できる専門家とよく相談して考えるのが良いと思います。
「患者さんには喜ばれるからセラミックをすすめるけど、自分の歯だったら(もちろん歯の場所にもよりますが)ゴールドがいいな~」と言う歯医者さんや技工士さんは今でもたくさんいらっしゃるのです。
この程度の金属の露出が許容されるのであれば、
このようなゴールドクラウン(右から2番目の歯は前装冠)で治療できます
ゴールドとセラミックであれば、ゴールドの方が修復物の強度があるため歯を削る量が少なくて済む場合が多いです。
それと複雑な形の場合はゴールドの方が精度が高い場合が多いです。
インレー(写真の中央、右からも左からも3番目)の場合、このゴールドと同等の精度をセラミックインレーに求めるのは困難です。
次で最後にします♪