17
3月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
「ジ・エンド1♪」で「根の中の管は枝毛のように枝分かれしていたり、複雑な形になっていることが多い」と書きました。
ちょうどわかりやすいレントゲンがありました。
歯の根っこの先っちょだけでなく、横っちょにも黒い影ができています。
枝分かれした「側枝」が原因となっているようです。
まだ1~2年程度しか経過していませんが、今のところ経過良好です。
左が治療前、右が治療後
「湾曲」していたり「側枝」があったりで、根管治療=エンドはとても難しいです。
だからなるべくしたくないです。
極力歯髄の温存に努めます。
というわけでこの話は終わりにします、ジ・エンド♪
08
3月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
歯医者さんが「ぺリオ」と言ったら歯周病の事です。
で「エンド」と言ったら根管治療のことです。
歯内療法とも言います。
何の治療でもそうですが、100パーセントの成功率で、100パーセント安全ということはありえません。
なぜなら術者も人間だし、患者さんも人間だからです。
人間は個体差が大きく、誰一人として同じではありません。
神経や血管の走行も少しずつ違うし、傷口の治る早さも違うし、免疫力も違うし少しずつみんな違うのです。
で「エンド」の話ですが、歯の根っこの形も、その中の管の本数などもそれぞれ違っているのです。
また枝毛のように1つの管から複数に分かれていちゃったりもします。
だから完璧な治療を目指していても、なかなかに完璧にとはいかないものなのです。
たとえばこのような樋状根とよばれる形の歯も成功率が下がります。
違う患者さんですがレントゲンで見るとこんな感じ。
また、こんな曲がった根っこも細心の注意と、テマヒマ、時間を必要とします。
でもでもがんばって出来うる限り歯を保存・延命できれば、もしいずれダメになってもその時には今より良い治療方法が出来ているかもしれません。
だから日々わずかな望みしかなくても、分の悪い戦いとわかっていても、とりあえず戦っているのです。自分の歯は抜いたら二度と生えてきませんから。
もちろん患者さんと相談した上で、です。
そのような予後不良が予想される歯はその後の経過観察も重要です。