アース製薬のモンダミンのCMを見ました。
「ノーブラシ」で「歯肉炎予防」がウリのようです。
でもでもメーカーの言ってることを、そのまま受け取らないほうが良いですよ~
やっぱ歯ブラシする方が安全でかつ、確実です!
しっかり歯ブラシした後に洗口液を使えば、いくぶん効果があるかもしれませんが、
でも決してブラッシングの代わりにはなりません♪
爽快感は得られても、CMで言ってるように「ミクロの汚れまできれいさっぱり」とは・・・
アース製薬のモンダミンのCMを見ました。
「ノーブラシ」で「歯肉炎予防」がウリのようです。
でもでもメーカーの言ってることを、そのまま受け取らないほうが良いですよ~
やっぱ歯ブラシする方が安全でかつ、確実です!
しっかり歯ブラシした後に洗口液を使えば、いくぶん効果があるかもしれませんが、
でも決してブラッシングの代わりにはなりません♪
爽快感は得られても、CMで言ってるように「ミクロの汚れまできれいさっぱり」とは・・・
またまた追加!歯周治療を受けたい場合♪
歯周病とは歯を支える歯の周りの組織の病気です。
細かく言うとセメント質、歯根膜、骨、歯肉の病気。
簡単に言うと歯肉と骨の病気です。
歯肉の炎症は目で、あるいは口腔内写真で見ることができますが、骨は通常見ることができません。
そこでレントゲン写真の出番です!
歯科では「パントモ」とか「パノラマ」という全体を大きな1枚で撮影するものと、
「デンタル」といって小さいレントゲンを複数枚で全体を撮影する方法があります。
で、歯周病の進行具合を細かく把握し診断したり、治療計画を立てたり、評価したりする際には
骨が詳細に見えるデンタルX線写真が必要です。
それは大学がメインの日本歯周病学会でも、臨床家がメインの日本臨床歯周病学会でも、
またアメリカ歯周病学会でも、まったく同じでデンタルX線写真です。
パントモでは大まかにお口全体の把握には重宝しますが、
骨を詳しく把握する必要がある歯周治療ではデンタルが必須です!
つけくわえるなら口腔内写真も♪
昨日書いたことに付け足したいことがあります。
「口腔内写真を撮影する病院」は歯科医師や歯科衛生士のスキルが必然的に高まると思います。
また、その気がある医院でないと、わざわざ撮影をしないと思います。
時間もかかるし、面倒だし・・・
でも写真や動画で記録に残しておくことは、非常に有意義なことです♪
よく「歯医者の良し悪しはどお見極めるの?」という類の質問を受けます。
いろいろな要素があったりで、なかなかズバッとは答えられません。
最近読んだ本に、歯医者さんを見分ける項目がありましたので、参考にしてください。
1 治療や費用をわかりやすく丁寧に説明してくれる
2 患者の希望や話をよく聞いて理解してくれる
3 治療プランをいくつか提案し、それぞれのメリットとデメリットを説明してくれる
4 常に同じ歯科医が診てくれる。もしくはインプラント治療の担当医が決まっている
5 口腔外科、矯正歯科、麻酔科、内科など、他科のネットワークを持っている
6 設備使用などで大学病院との連携がとれる(CTで精査してくれる)
7 地域の歯科医がチームを組んで治療・診療する体制をとっている
8 豊富な治療経験、最新の医療知識を持っている
9 実際に治療を受けた人からの評判がいい
10院内は清潔で、歯科医をはじめスタッフが和やかな雰囲気である
11歯周病などの予防やメインテナンスの指導をしている
12セカンドオピニオンを認めてくれる
以上です
6のCTについては、ナカノ歯科は数年前に購入しましたので、CT撮影は院内で行っています。
10の「和やかな雰囲気」は、僕が壊さないように気を付けます♪
歯科領域は食生活や対人関係など、生活において重要な部分に大きく関与しています。
年を重ねるほどに、人生の楽しみが「食」と「会話」にスライドしてくる傾向が、アンケート調査などで分かっています。
いくつになっても食を楽しみ、豊かな生活を噛みしめる♪
コレができれば人生の満足度(QOL)は高まるし、健康寿命を伸ばす支えにもなるかもしれません。
歯を失うことは機能を失うだけでなく、自信も失うことが多いようです。
歯を失った時、治療には大きく分けて3つの選択肢があります。
一つは入れ歯で、比較的短期間で治療ができ、取り外して洗浄することが可能です。
ただ噛む力が弱くなるうえ、異物感も大きく、入れ歯を支える歯に負担がかかります。
二つ目がブリッジとよばれる治療です。
抜けた部分の両隣の歯を利用して、人工の歯(ブリッジ)をかぶせます。
噛む力はほぼ回復し、材質によっては見た目もきれいですが、両隣の歯が健康であっても削らねばならず、
削った歯が虫歯になる恐れがあります。
三つ目にインプラント治療があります。
インプラント治療は、骨と結合しやすい性質の金属「チタン」を手術であごの骨に埋めて固定し、
これを土台にして人口の歯をつけて、かみ合わせや歯並びを回復させます。
唯一、残っている歯の負担を減らせて、硬い物でも食べられるようになるのが特徴です。
ただ、体に人工物を埋める治療法のため、定期的な清掃や検診は欠かせません。
そして保険がきかないため1本当たり25~50万円の費用がかかります。
また、成功率の高い治療法ではありますが、報道にもありますように
治療後のトラブルもないわけではありません。
インプラント治療は外科治療ですから、リスクゼロはありません。
東京歯科大学、口腔インプラント学の矢島教授は
「一方的にインプラントを勧める医師はやめた方が良い。
入れ歯やブリッジで満足できる患者さんもたくさんいる。
質問に納得できるまで説明してくれる医師を選ぶと良いでしょう」
と言っています。
近頃報道でインプラント治療の失敗例が取り上げられて、悪い治療法のように
とらえられているようにも感じますが、当然のことながらインプラント治療によって
満足している患者さんはたくさんいらっしゃいます。
そうでないと治療方法として存在しえませんし、報道にもなりません。
「犬が人を噛んでもならないが、人が犬を噛んだらニュースになる」というのと同じですね。
義歯の患者さんの多くは「なんでも食べたい」という欲求を持っています。
そして咬めるようになったら、自信も甦るそうです!
インプラントを入れたら、まず「丸かじりしている写真を撮った」
という患者さんがいることからも、喜びの大きさを感じます♪
イカyやタコのお寿司を食べたり、ステーキをほおばったり、たくあんをぽりぽりかじったり
そして親しい友人との会話を楽しんだり・・・
気の合う仲間と、気持ちの良い場所で、好きなものを美味しく食べることは、大きな楽しみです。
特に年をとればとるほど、人生の楽しみの中で食事や会話の比重が大きくなっていきます。
50代以降のアンケートなどを見ると、女性はことさらのようです。
しかーし、年を取るほどに歯の抜ける?歯を抜かざるを得ない?人が増えます。
国の調査では60代で8割以上の人が歯を失っています。
お年寄りでもすべての歯が生えそろっている方もいらっしゃいますから、
「年を取れば歯を失うものだ」というわけではありません。
でも、大人を過ぎて「歯が生える」ことはないので、
現状維持か、失うか、しかありません。
今まであった自分の体の一部を失う残念さ、喪失感は、精神的にかなり大きなものです。
特に中年以降の「抜歯」は「自分も年を取ったんだな~」という
「寂しさ」「精神的な老い」の初めての出来事となることもあるようです。
だから、痛くなった時に、トラブルを生じてから歯科医院で治療をするだけでなく、
痛くなくても、困りごとがなくても、歯科医院で「予防処置」を行うことは、
体の方が長寿となった現代においては、大事な生活習慣なのです。
特に虫歯や歯周病に対して「予防」は効果的です。
逆に言うと治療は大変なのです。
虫歯について言えば「治療」とは言っても「修繕」しているだけで、元通りに「治せる」わけではありません。
歯周病についても、骨吸収の「進行停止」させるだけで、なかなか失った骨を100パーセント「回復」するのは
困難です(今では再生療法があって、以前に比べると格段に進歩してはいますが)。
なので、「失わないようにする」ことが最善で、もし失ったら失いっぱなしにしないことが大事です。
放置すると悲しくさびしい「喪失の連鎖」につながりかねません。
「プラーク」って聞いたことがあるかと思います。
プラークは細菌の集合体です。
それがいることが常態化するとこんな歯茎になっちゃいます歯茎が腫れ上がっています
プラークってとても柔らかなものです。
ブラシでこすると、歯から簡単に取れます。
古いプラークになればなるほど、ヌメリが強くなり取れにくくなります。
もっと時間がたつと石灰化して硬くなり、歯ブラシでは取れないものになっちゃいます。
だからその日の汚れはその日のうちに♪
「軟らかめ」のSあるいは「普通」のMの歯ブラシで、すみずみまで上手に毛先をあててシャカシャカ磨けば歯も歯茎もピカピカになります。
「硬め」でグワシグワシ磨くのは危険です、害があります。
こんな風に歯茎が下がってしまった場合は、歯ブラシが原因であることがよくあります。
お気をつけあそばせ~
今日は歯ブラシを使った歯磨きについて。
お口のなかって、細菌培養器のようなものなんです。
細菌が繁殖するのに好都合な要件がそろっています。
じめじめ湿度が高く、温度も生温かく保温されていて、エサも豊富。
でも、それでは良くありません。
やっぱ清潔でなきゃ!
病気も口臭もイヤですよね♪
気分爽快、空気も爽快、カンジもいい~♪
6月のブログにインプラントについて書いたところ、複数の質問がありました。
人工関節などもインプラントですが、歯医者の僕が書くのはデンタルインプラントのことです。
デンタルインプラントとは、歯の欠損部位に人工歯根を外科的に埋入する治療法のことです。
ながたらしいので、インプラントとして話を進めます。
・体に異物を挿入して良いのでしょうか?
・金属を体に入れて良いのでしょうか?長いスパンでみてどうなのでしょうか??
・ナカノ歯科は天然歯の保存から、インプラント推奨に変わったのでしょうか?
・ナカノ歯科はなぜインプラントを推奨しているのでしょうか?
などの問い合わせがありました。
対面して会話するとお互い理解しやすいと思うのですが、僕の文章力ではこれらをスッキリさせるのは難しそうです・・・
今後何回かに分けてお答えしてみようと思いますが、1回で終わってしまうかもしれません・・・
とりあえず、ナカノ歯科はインプラントに特化した歯科医院ではありません。
今後もずーーーっと天然歯の保存を最優先に考える歯科医院です。
SAVE THE TEETH デス!
歯周病学会専門医・指導医ですから♪
「天然歯へのこだわりをうたっていたのに、インプラントを推奨することに違和感を感じる」という意見もありました。
僕は天然歯が1番健康的で長持ちで快適で審美的と考えていますし、それはだれもが一致するところと思います。
でもそれは歯が健康な状態での話です。
全ての歯が治療すれば健康的に保存が可能なわけではありません。
感染源を除去することが不可能な歯で、しかもそれが全身状態の悪化まで引き起こしているような場合は「抜歯をオススメ」します。
そこまでいかなくても抜歯したほうが良いと考えられる場合があって、そのような場合も「抜歯をオススメ」します。
また、グレーゾーンの歯はそのことを説明し、患者さんの希望を聞いて、保存に向けた治療をするか、抜歯をするか決めます。
場合によってはインプラントを選択肢の一つとしてオススメすることもあります。
治療の必要な状況になった場合、その状況下で最善と思われる治療をオススメします。
インプラントは否定や推奨するものではありません。
視力が落ちた目でそのまま「裸眼で生活する」「メガネをかける」「コンタクトをする」「手術的に改善する」etc
どれも利点、欠点があるのです。
インプラントにはインプラントならではの効果もあります。
インプラントをすることによって、天然歯が助けられるという場合もあるのです。
もちろんインプラントにはリスクもあります。
インプラントのリスクは、インプラントをしなければ避けられるものが多いです。
インプラントをしないリスクと天秤にかけて答えを出すべきと考えています。
長くなったので、続きはまたいつか♪