12
2月
Author: hirotoshi | Category:
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
毎年、この時期に行われる歯周病の治療についての講演会に参加してきました。
今年も満員御礼で、事前予約だけで定員一杯となり、当日申し込みはお断りしなくてはいけない状況でした。
私は写真係りがあったので、席なしで立ち見で参加でした。
歯周治療によって昔は抜歯しなくてはならなかった歯も、今ではずいぶん助けられるようになってきています、進化しています!
しかし、高度な治療も、昔からあるプラークコントロールなどの基本的な歯周治療(歯周基本治療と言います)を適切に行ったうえで初めて効果を発揮できるのです。
なので衛生士さんの仕事は重要です!土台です!!患者さんとの二人三脚デス!!!
なにより一番良いのは歯周病にならない、進行しないように、予防することです。
そうしたら、高度な歯周外科治療などは必要ありません、プラークコントロールしましょう!
もし、万が一、歯周外科治療などが必要な場合には、常に歯周治療の研鑽を積んでいる先生にお願いしましょう♪
30
9月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
ナカノ歯科では最初にお口全体の情報を集めます。
で、全体を把握したうえで現状や、治療方法の説明をします。
そうした上で、患者さんの希望や、都合を聞きながら、治療の進め方を検討していきます。
そうした方が、結局はムダな回り道が少なくできます。
インプラントを希望された場合などは、CT(立体的なレントゲン)を撮影して、説明しています。
このように立体的に見えたほうが、神経の位置も分かりやすく、安全です。
また、ナカノ歯科では治療途中にも歯の写真を撮ったりして、治療内容などの説明をすることもあります。
安全安心な歯科治療を受けつつ、歯ブラシや、メインテナンスを怠らないようにしたいものです♪
22
9月
Author: hirotoshi | Category:
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
生れてはじめて岡山に行きました!
インプラントの学会に参加していました
奥歯の咬み合わせがしっかりあることで、転倒のリスクを減らせることがわかっています。
寿命が延びて、歯が先になくなってしまうケースがどうしてもでてきます。
せっかく長生きしても食べたいものが食べられず、流動食となると、幸福感が下がってしまいます。
自分の歯が長持ちするのが一番いいのですが、若い時の不養生がたたると、後悔先に立たずとなります。
後悔と言えば、こんなアンケート結果も学会で紹介されていました。
「歯の定期検診を受ければよかった」が1位!
私は神経のない歯が今のところ0本で、失った歯も0本です。
しっかり予防を実践して、自分の歯を守ります。
でも、歯を失ってしまった場合には、快適な食生活と自信のために、インプラントを受けると思います。
もちろん自分が信頼できる歯医者さんを選んで♪
29
6月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
う蝕とはカリエスや虫歯と同じ意味です。
で、2次う蝕とは過去にう蝕(虫歯)治療がしてある歯に
再度う蝕(虫歯)が出来てしまうことです。
この歯は患者さんの自覚症状(痛いとかしみるとか)は全くありませんでした。
歯と詰め物の金属の境目、継ぎ目にすき間があいて不適合(適合の悪い状態)になっていました。はずしてみると
やはりう蝕(虫歯)があります。
すき間があいたりセメントが溶けたりすると、その狭いスペースにバイ菌が繁殖します。今回のように何ともなかった歯なのに虫歯だったってことはよくあることです。
う蝕=感染歯質を完全に取りきってから、セメントで埋めて(裏装)、形を整え、
プラスチックの仮歯を作ったところで、本日の治療は終了♪
長期にわたってほころびが生じにくい治療を行いたいものです。
また、生じてしまったほころびは、痛くも痒くも何ともなくっても、治療しといた方がいいですよ♪
この歯だって患者さんの自覚症状はなくって中身はこのあり様だったわけですから。
今後の段取り、工程としては、歯ブラシや歯石取りなどして歯肉の腫脹(腫れ)を改善した後に、
仕上げ形成&印象(型採り)を行い、精密な技工物を作製&装着&メインテナンスとなります。
それが歯が長持ちする秘訣です!
それが私の生きる道(なつかしパフィー)♪
03
2月
Author: hirotoshi | Category:
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
歯科で言うインプラント治療とは、歯を失った場合に人工物の歯根を移植して体に生着させて補う治療です。
そのインプラントの学会で長崎まで行ってきました。
今まではいかにうまくインプラント治療を行うかに注目が集まっていましたが、インプラント治療の経過が増えてきて、今後どのようにメインテナンスして患者さんの健康で快適な日常生活を確保するのかに焦点がうつっています。
そしてインプラント治療は移植治療ですから、今も昔も安全性・確実性が求められます。
数年経過後にこのようになってもらっては困るわけです。
インプラントにこのようなトラブルがあるのは事実です。
またインプラント治療によって快適さ、健康、審美性を取り戻し、大きな恩恵を受けている患者さんが多くいることも事実です。
100%の成功率の医療は存在しません。
なので、よく相談して自身が信頼できる歯科医に任せるのが良いと思います。
まあ、歯を失わなくて済めば、それが一番いいんですけどね~
11
11月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
前回のブログではゴールドしかやっていないみたいに思われたかもしれませんが、そんなことはありません。
金属焼付ポーセレンもやっています(PFMとかメタルボンドとも表現されます)!
オールセラミックもやっています!
ただ、オールセラミックがすべての場合において、常に最高!とは思っていないということです。
機能的で長持ち、あるいは審美性も兼ね備えるのかなどによって被せ物の材質の選択も変わってきますし、
歯の削り方も変わってきます。
治療目的や、連結が必要か不要かなど、さまざまのお口の中の状況によって変わってきます。
また、被せる治療は補綴物の材質・材料のちがいだけではないのです。タイトルと少し離れてしまいますが・・・
歯は生まれ持った大切な身体の一部です。
その歯を削るというのは、その歯を守るためにならなくてはなりません。
削るからにはその目的をきちんと達成できるように配慮しつつ、必用最低限かつ細心大胆に削らなくては行きません。
治療の結果は術者(歯科医)や技工士の技量と、患者さんのお手入れによって大きく左右されます。
ので今でも東京まで研修に行ったりします
適切な形成、正確な印象、精密な技工操作によって歯が長持する歯冠補綴治療が可能になります。
その前に確実な虫歯の除去や
繊細な根の中の治療などにも高い精度が求められます。
科学的なことと同時に、歯科医師や歯科技工士の職人的な要素(技術や経験)も歯の長持ちには重要なのです。
自費の補綴物は、歯科医院での型採り(印象)材料や、使う石膏も保険とは違うし、技工士さんの使う道具や材料も違うし、製作工程もはしょることなく時間をかけて最善の技術を尽くして作ることができます。逆に言うと保険の補綴物では自費と同様の時間をかけてはいられません。
ながながになりましたが、最後に言いたかったのは材質の違いだけではないんですよ~ってことなのでした♪
10
11月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
つづきで白いクラウンについてです。
最近患者さんからの審美的な要望が強くなっていることや、金属の値段の高騰からセラミックのクラウンが多くなっています。
昔は割れやすかったり、強度不足のために細かな部分での精度がよくなかったり、つやがなくなったり変色したりで審美性に耐えなかったりといったことがありましたが、現在はずいぶん改善されてきています。
新しい材料もそうですし、キャドキャムなどの機器も歯科に導入されはじめて、歯科もどんどん進歩しています♪
ただ、ただ、常に新しいものが最善であるとは限りません。今までに出ては消えていった材料や治療法はたくさんあるのです!
なので自分が信頼できる専門家とよく相談して考えるのが良いと思います。
「患者さんには喜ばれるからセラミックをすすめるけど、自分の歯だったら(もちろん歯の場所にもよりますが)ゴールドがいいな~」と言う歯医者さんや技工士さんは今でもたくさんいらっしゃるのです。
この程度の金属の露出が許容されるのであれば、
このようなゴールドクラウン(右から2番目の歯は前装冠)で治療できます
ゴールドとセラミックであれば、ゴールドの方が修復物の強度があるため歯を削る量が少なくて済む場合が多いです。
それと複雑な形の場合はゴールドの方が精度が高い場合が多いです。
インレー(写真の中央、右からも左からも3番目)の場合、このゴールドと同等の精度をセラミックインレーに求めるのは困難です。
次で最後にします♪
09
11月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
先日お話しした勉強会での内容です。
歯科治療で使われているクラウンには主に2種類の金属があります。
健康保険がカバーしている材料がいわゆる「銀歯」とよばれるコレです。保険がきくというメリットはあるのですが・・・
この金属は延性が少なく、硬すぎるというデメリットがあります。要するになじみがイマイチ。
それとシルバーアクセサリーなどの黒ずみをご存知かと思いますが、腐食にやれらやすいです特徴があります。腐食はいわゆる劣化の1つです。
腐食は金属が接触している環境によって濃淡電池が形成されて起こるそうです。自由電子を持っている金属構造そのものが不確定要因で、金属の「気まぐれ現象」に端を発しているとも書いてありました。異種金属と接触させると腐食速度が増すそうです。
これマジックで黒く塗ったわけではありませんよ~
4週間、歯に仮着けした銀歯を外して写真をとりました。患者さんによってかなり違いがありますが、たった1ヵ月でこんなに真っ黒になっていたのでビックリして写真を撮りました。
左の白いのはプラスチックの仮のクラウンです。右の黒いのは銀歯を外した中身です。金属の土台が埋め込まれた歯です。
およそ歯の色とは思えないでしょう?
歯も真っ黒に変色し歯質が劣化していることがうかがえます。この歯質の劣化が被せ物の金属によるのか、中に埋め込まれた土台の金属によるものなのかわかりません。この土台は他院で行われたものなので材質もわかりません。ただ、銀歯を外した場合に中が黒や深緑色に変色していることはよく経験します。
それにくらべるといわゆる「金歯」は違います
歯科用に調合された金合金は硬さも具合が良いですし、腐食も起こりづらく、外した場合の歯もキレイなことが多いです。結局は歯が長持します。なのでゴールドがオススメなのは黒くなる銀歯より見かけが良いからというわけではなく、歯や体の健康のためなのです。患者さんの中には金歯は見栄っ張りぽくってイヤだという方もいらっしゃいますが、上記のような特性があることをお知りおきください。
今では白い、天然歯のような見かけにできる材料もありますが、長くなったのでまたまた続く・・・
08
11月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
二代目院長のこっそり勉強,
歯なしにならない話
月に一度歯科医師や歯科技工士と一緒にみんなで勉強会が行われています。
先日は技工士、爽やかなスナフキン中川さんの発表でした。
時代と共に患者さんの希望内容も変わってきますし、新たな材料も出てきますので、その患者さんの希望に合った材料を適切に説明し決定して行かなくてはなりません。
もともとなんでクラウンを被せるのかというと、歯あるいは歯周組織になんらかのトラブルが生じて、それに対して被せないままよりも歯が長持ちしたり、快適にお食事がしやすかったり、楽しく談笑できたり、ひいては全身の健康に貢献できたりすることが見込める場合にクラウンを被せるという治療を行うのです。
歯を削るのが良くないと考えている人がいると思いますが、一面ではたしかに正しいのですが、常にそうではありません。例えば大きな虫歯になっている歯を虫歯の部分を削り取らずにいると虫歯がより大きく侵攻してしまう可能性が高いです。なぜかというともともと虫歯ができちゃった時点で虫歯を作ってしまう細菌が勢力をもってしまっているわけで、そこに歯ブラシの届きにくい穴ぼこを放置すればがその細菌たちにとっては繁殖しやすい快適な住み家を提供していることになります。そしてその細菌たちの産出する酸によって歯の崩壊が進み、細菌の住み家はよりいっそう豪邸になってゆくのです。
虫歯以外でも、重症化してしまった歯周病の歯や、審美障害を抱えた歯なども被せたメリットの方が大きい場合があります。
健全歯で問題がないのであれば、もともとの天然エナメル質に勝るものはありませんので、クラウンを被せる必要はありません。そのままの状態を維持できるように予防することが一番健康的です♪
タイトル内容に行きついていませんが、長くなったのでつづく・・・
12
9月
Author: hirotoshi | Category:
ナカノ歯科医院,
歯なしにならない話
最近読んでいる本から、歯と一緒だな~と。
「エンジン付き芝刈り機を買った。そしてなにも手入れをせずに繰り返し使った。最初の2年間は問題なく動いていたが、やがて頻繁に故障するようになった。そこで修理をし、刃を研いで元に戻そうとしたが、すでにエンジンの出力が半減してしまっていた。もとの良い状態にはもどれない物になってしまった。もし当時投資をしていれば、今でもその芝刈り機が好調に使えていただろう。しなし、それをしなかったために新しい芝刈り機を買うハメになり、メインテナンスに要する時間とお金をはるかに上回るコストがかかった。」と書いてありました。
「刃」と「歯」の違いだけで、自分の歯の健康とまったく同じだと思います。メインテナンスに時間とお金を投資して、今ある資源を大切に長持ちさせるのが一番大事で自分のメリットも大きいのです。
「芝刈り機」も「歯」も確実に古くなり、老朽化し、いたんできますが、メインテナンスをしていた方が確実に長持ちします。ましてや「歯」は芝刈り機のように新品に買い替えることはできません。現在ではお金をかければインプラント(チタンでできた人工歯根の移植術)がありますが、新品でも健全な天然歯にはかないません。
本には、刃は研ぐことができたがエンジンが復調できなかったとありました。
エンジンは下半身と同じで「要」です。強固な下半身に支えられていなくちゃバットもラケットもゴルフクラブも力強いスウィングはできないのです。
これも「前歯」と「奥歯」も同じで、しっかりした奥歯なくして健康的で審美的な前歯の長持ちはあり得ないのです。患者さんには「前歯はキレイにして、奥歯は見えないからどうでも良い」ようなことを言われることがありますが、それでは患者さんの希望はかなえられないのです。「前歯」と「奥歯」は持ちつ持たれつの関係なのですから。
また「お口の健康」と「体だの健康」も持ちつ持たれつの関係です。食べられないと動物は死ぬのですから。そこまで言わずとも、だれしも美味しく楽しくお食事できたほうが身体も健康で人生も楽しいはず!
予防やメインテナンスにお金と時間を投資するという考え方を持ったほうが、人はシアワセであれるとあらためて感じたしだいデス♪